初めまして、ソリッドスフィア株式会社のmasです。
開発するゲームやサービスの企画部分、完成するまでのディレクションを担当しています。
夏が終わった今も相変わらず周りと距離を取り、行く先々のアルコールで手を濡らす日々が続いています。今までとは違う毎日がこれからの日常になりつつありますがそんな中でも今年の嬉しかったことと、無人島での暮らしについてお話します。
まず嬉しかったこと。
会社まで出社する必要が無くなりました。嬉しかったです。
退職することもなく今もこうして働き続けています。嬉しいです。
大げさな言い方ですが、間違いありません。
会社に行かないというのは、「満員電車に乗らない」ということです。
徒歩圏内に住んでいる訳ではないので、自宅から会社までは1時間近くかかります。
その間、ほとんどの時間大勢に囲まれ続けています。
朝まで仕事をしていたような人、最高に使い倒した単語帳を開く少年、全身夢の国装備の人、本当にいろんな人が乗っている朝の電車で、それぞれが自我を保ちながらもみくちゃになりながら、それぞれの目的地へと移動しています。
それが無くなりました。
もちろん朝の電車だけじゃなく、同志集まる帰りの電車も無くなりました。
時間にして約2時間。いや、それ以上でした。
実際には、気候に合わせた対人用の服に着替えることも、その準備のために1時間早く起きる必要もなくなりました。夜は一瞬で職場から帰宅できます。それはもう終わりと決めたその瞬間から帰宅できます。(ただそれが、本当に、難しい。という話はまた別の機会....)
なんと、平日は約3時間以上の時間が生まれました。
その3時間は、仕事が忙しければ睡眠時間を増やし、比較的余裕があるときは洗濯物が山積みになる前に洗濯、各種ログインボーナスの周回、朝一のアイスコーヒー、R-99のリコイル練習、日中の掃除機、マイル旅行券を使用してひたすら住民を厳選、家族が帰宅する時間に合わせて夕飯の準備、など様々な用途に使えるのです。
満員の電車に乗ることもなく!嬉しい。
幸いなことにテレワークが進んでいく中でも、極端に仕事が無くなるようなことはなく、以前と変わらないスピードで進んでいました。ドキュメントや各種情報の共有には、チャットをはじめメールやファイルサービスを使用した、オンラインでのやりとりがメインに置き換わりました。
色々なやりとりが顔を合わせず進む中で、新しい文化が現れます。
それがオンライン会議です。
今までもプロジェクトのメンバーに遠方の方がいる場合など、何度かオンラインでのビデオ会議をした経験はありました。ただ、それは出社した後の話であり対人用の服に着替えた寝癖のない自分の話です。
テレワーク開始から数週間、自宅の机も椅子も新調してすっかりテレワークが様になってきたその時の自分は、多方面に伸びる寝癖、日によってはパジャマのままなど、とても無防備な状態でした。
それぞれの慣れない環境と見えない進捗が不安に変わり、日に日に会議のある日は増えていきました。それに合わせて朝寝癖を直して着替える必要が出てきました。
今となっては面倒な朝の準備。ここでどうにか自分はこのままで、相手には「自分」を映しながら会議に参加できないか考えました。
ここからは無人島の話。
映せる「自分」について今から素晴らしい絵を描けるようになったり、Vの者になれそうなモデリング技術を得るには時間がかかり過ぎるので、その時遊んでいた「あつまれどうぶつの森」を使用することにしました。
こんな感じです。
全員がどうぶつの森で会議をしてしまうと、完全にゲーム内でのチャットになってしまうため、現実的な会議ができなくなってしまいますが、これなら会話に遅れることなく参加が可能です。
1.PCでSwitchのゲーム画面をキャプチャ。
2. キャプチャした画面をUnityのシーン内でテクスチャとして表示。
3. 表示したゲーム画面に似たようなウィンドウUIを作成して重ねて表示。
4. 音声認識でマイクからの内容をテキストに変換
5. 変換したテキストをウィンドウUIに表示
6. 並行してどうぶつ語っぽく再生するためにテキストを読み上げソフトに送信
7. オンライン会議ソフトのカメラをUnityのカメラに設定
8. オンライン会議ソフトのマイクを読み上げソフトの出力音声に設定
これで実現可能です!
これを流用することで、あんなことやこんなことができます!
例えば、大自然の中で「お疲れさまです!」と発言することや、
幼馴染と一緒に会議の進捗を報告したりすることが出来ます!
これで「自分」を示しながら引き続き朝の1時間を勝ち取る事ができました。嬉しいです。
まだまだ気を緩めることは出来ませんがこれからも新しい日常を楽しんで行きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。